1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 血液がんはCOVID-19死亡リスクが高い

血液がんはCOVID-19死亡リスクが高い

2020年9月3日  The Lancet Oncology

英国で、がん患者のがん腫と患者背景が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)リスクと入院中死亡率に及ぼす影響をコホート研究で検討。2020年3月18日から5月8日の間に英国コロナウイルスがんモニタリングプロジェクト(UKCCMP)に登録したCOVID-19合併成人がん患者1044例をCOVID-19に罹患していないがん患者(英国国家統計局のがん並列対照集団)と比較した。 その結果、UKCCMPコホートの30.6%が死亡し、そのうち92.5%の死因がCOVID-19だった。がん患者のCOVID-19罹患後の全死因死亡率は加齢に伴い上昇し、40-49歳では0.10%、80歳以上では0.48%だった。固形がん患者と比較すると、造血器悪性腫瘍(白血病、リンパ腫、骨髄腫)患者の方がCOVID-19の重症度が高かった(オッズ比1.57、95%CI 1.15-2.15、P<0.0043)。UKCCMPコホートの生存患者と比較すると、白血病患者は症例死亡率が有意に高かった(同2.25、1.13-4.57、P=0.023)。年齢と性別で補正した後は、化学療法を受けて間もない造血器悪性腫瘍患者は、C...