リラグルチドでHFrEF合併糖尿病のNa利尿ペプチド減

左室駆出率が低下した心不全（HFrEF）患者241例を対象にリラグルチドの効果をプラセボと比較したLIVE試験のサブ試験（対象231例）で、リラグルチドが尿中ナトリウム排泄およびアドレノメデュリンとコペプチンの血中濃度にもたらす効果を2型糖尿病の有無別に検討した。 その結果、リラグルチド群はプラセボ群に比べ、24週時の中央領域プロ心房性（A型）ナトリウム利尿ペプチド（MR-proANP）が12％（P＝0.002）、N末端プロ脳性（B型）ナトリウム利尿ペプチド（NT-proBNP）が9％（P＝0.009）低下した。プラセボに比べると、リラグルチドで2型糖尿病合併患者のMR-proANPが27％（P＜0.001）、NT-proBNPが25％（P＝0.02）低下したが、2型糖尿病非合併患者では変化が認められなかった。 ...