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大腸がん、術前筋肉量が死亡率に影響か

2020年9月4日  JAMA Surgery

I-III期大腸がんで切除術を施行した患者1630例(平均年齢64歳)を対象に、術前の筋特性と転帰の関連を後ろ向きコホート研究で検討。筋特性として骨格筋量指数(SMI)および骨格筋放射線密度(skeletal muscle radiodensity:SMD)をCT画像で評価した。 その結果、SMIまたはSMDが低値の患者は、術後7日以上入院する可能性が高く(それぞれのオッズ比1.33、95%CI 1.05-1.68、同1.39、1.05-1.84)、全死亡率のリスクが高かった(ハザード比1.40、95%CI 1.13-1.74、同1.44、1.12-1.85)。SMI低値患者は、術後合併症(オッズ比1.31、95%CI 1.04-1.65)と30日死亡(同4.85、1.23-19.15)のリスクが高かった。SMD低値に重大な合併症(Clavien-Dindo分類スコア3以上)発生のオッズ上昇との関連が見られた(同2.41、1.44-4.04)。 ...