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人工股関節全置換、術式別の早期再置換率を比較

2020年9月5日  The Journal of Bone & Joint Surgery

オーストラリア整形外科協会全国関節置換レジストリに登録された変形性関節症に対する初回の人工股関節全置換術(THA)12万2345件を対象に、術式による早期再置換率を比較。用いた術式は、後方進入法(6万5791件)、側方進入法(2万4468件)、前方進入法(3万2086件)だった。 その結果、累積再置換率に術式による差はなかったが、前方進入法は臼蓋コンポーネントや大腿骨コンポーネントの交換を要する大規模な再置換率が高かった。年齢、性別、米国麻酔科学会(ASA)スコアなどで調整すると、前方進入法で人工関節周囲骨折、大腿骨の緩みなどの大腿骨合併症率が増加した。感染による再置換率は前方進入法が低く、転位による再置換率は後方進入法が高かった。 ...