日本人近視患者の眼軸長伸長量は若年齢ほど大きい

7-21歳の日本人の近視患者482例を対象に、眼軸長（AL）の年間伸長量と関連因子を後ろ向き試験で検討。患者を3歳ごとに5つの年齢群に分けて評価した。 年間AL伸長量は、最年少群で0.47±0.19と最も大きく、年齢に伴い低下し、最年長群では0.03±0.04だった。年間AL変化量に年齢および等価球面度数（SE）との関連を認めたが（P＜0.01）、性別や曲率半径との関連はなかった（P＞0.05）。年齢で層別化したAL伸長量は15-18歳群（R2＝0.20、P＜0.01）および19-21歳群（R2＝0.37、P＝0.01）でSEとの有意な相関が見られたが、7-9歳群（R2＝0.04、P＝0.14）、10-12歳群（R2＝0.05、P＝0.07）、13-15歳群（R2＝0.01、P＝0.14）では有意差がなかった。 ...