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透析用動静脈瘻狭窄への薬剤被覆バルーン、一次開存率良好

2020年9月5日  New England Journal of Medicine

世界29施設で、上肢の自己血管内動静脈瘻内に新規または再発の狭窄病変を有する血液透析患者330例を対象に、経皮的血管形成術後の薬剤被覆バルーンによる治療の効果および安全性を前向き無作為化試験で検討した(IN.PACT AV Access試験)。 その結果、術後6カ月時の標的病変の一次開存維持率は薬剤被覆バルーン群82.2%、標準バルーン群59.5%だった(リスク差22.8%ポイント、95%CI 12.8-32.8、P<0.001)。30日以内の動静脈アクセス回路に関係する重篤な有害事象発生率は薬剤被覆バルーン群4.2%、標準バルーン群4.4%、リスク差は-0.2%ポイント(95%CI -5.5-5.0)で非劣性マージン7.5%ポイントを下回り、薬剤被覆バルーンの非劣性が示された(非劣性のP=0.002)。 ...