1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ビタミンD3で喘息の重度増悪抑制できず

ビタミンD3で喘息の重度増悪抑制できず

2020年9月5日  Journal of the American Medical Association

低用量の吸入コルチコステロイド(ICS)を使用している血清25-ヒドロキシビタミンD値30ng/mL未満の高リスク喘息小児患者180例(年齢6-16歳)を対象に、ビタミンD3補給による重度増悪抑制効果を無作為化臨床試験で検証した(VDKA試験)。 その結果、重度増悪発生率はビタミンD3補給群37.5%、プラセボ群34.4%だった。重度増悪までの平均期間はビタミンD3群240日、プラセボ群253日とビタミンD3補給による有意な効果は見られず(調整後ハザード比1.13、95%CI 0.69-1.85、P=0.63)、ウイルス誘発性重度増悪までの期間、試験中にICS使用量が半減した患者の割合、試験中のフルチカゾン累積投与量にもビタミンD3補給による有意な効果は見られなかった。重篤な有害事象発生率は同等だった。無益性により試験は早期中止となった。 ...