中咽頭がん、経口的ロボット支援手術でOS改善

臨床病期T1-T2の早期中咽頭扁平上皮がん患者9745例を対象に、経口的ロボット支援手術と非ロボット手術の長期転帰を比較。2694例（27.6％）に経口的ロボット支援手術を施行した。 その結果、ロボット手術は非ロボット手術に比べて、切除断端陽性率（12.5％ vs. 20.3％、P＜0.001）と術後補助化学放射線療法施行率（28.6％ vs. 35.7％、P＜0.001）が低かった。共変量調整のためヒトパピローマウイルスの有無が判明している患者4071例を対象とした多変量Cox比例ハザード回帰分析で、ロボット手術は非ロボット手術よりも全生存率（OS）が良好だった（ハザード比0.74、95％CI 0.61-0.90、P＝0.002）。傾向スコアでマッチさせたロボット手術群と非ロボット手術群の比較で、5年全生存率（OS）はそれぞれ84.8％、80.3％だった（P＝0.001）。 ...