1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 日本の医療アクセス度は世界最高水準

日本の医療アクセス度は世界最高水準

2020年9月9日  Lancet

世界の疾病負担研究(GBD)2019のデータの系統的解析から、201の国と地域のユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)達成状況を医療サービスの実効的カバレッジ(effective coverage)指数に基づき評価した。 その結果、世界のUHC実効的カバレッジ指数は1990年の45.8から2019年には60.3に改善したが、国単位でみると、日本とアイスランドの95以上からソマリアと中央アフリカ共和国の25未満までと大きな差があった。実効的カバレッジ指標「非感染性疾患」は、「感染性疾患」や「母子保健」よりも進展が遅いことが示唆された。 2019年のUHC実効的カバレッジ指数は1人当たりの共同医療費(pooled medical spending)と関連し(r=0.79)、UHC実効的カバレッジ80の達成には1398ドルが必要とされた。2018-23年のUHC実効的カバレッジ該当者は3億8890万人増えると推定され、WHOの第13次総合事業計画(GPW13)の目標値10億人を下回った。2023年のUHC実効的カバレッジ非該当者数は31億人と推定され、南アジア居住者がその3分の1を占め...