透析患者の主観的症状評価ツール「ESAS-r:Renal」が有用
カナダ・オンタリオ州の8施設で血液透析療法を実施している患者1459例を対象に、エドモントン症状評価システム改訂版腎臓(ESAS-r:Renal、維持透析療法を受ける患者の身体的および精神的症状評価ツール)の有用性を検討。患者718例と医療提供者514例が導入前調査に回答し、患者569例と医療提供者319例が導入後調査に回答した。 その結果、ESAS-r:Renalで、医療提供者および施設間の症状評価過程が標準化され、患者と医療提供者の症状の認識(特に心理社会的症状)が向上し、患者から医療提供者への問題提起を可能になるなどの有用性が認められた。一方で、症状管理、患者と医療提供者のコミュニケーション、学際的コミュニケーションの有意な改善はほとんど見られなかった。 ...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。