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乳房温存術、「no ink on tumor」推奨で再手術率低下

2020年9月10日  JAMA Surgery

2014年に乳房温存手術での切除断端陰性「no ink on tumor」を推奨した米国腫瘍外科学会と米国放射線腫瘍学会(SSO-ASTRO)ガイドライン発表後の再手術率の変化を検討。発表前後の再手術率を比較した研究30件(対象計59万9016例)の系統的レビューとメタ解析を実施した。 その結果、統合オッズ比から、乳房温存手術後の再手術率がガイドライン発表後に統計学的有意に低下したことが示された。ガイドライン発表後の再手術率の低下は、病院ベースの研究の方が人口ベースの研究よりも大きく(オッズ比0.62、95%CI 0.52-0.74 vs. 0.76、95%CI 0.72-0.80、サブグループの差のP=0.04)、ガイドライン発表前の断端陰性の定義が2mm以上の方が1mmの場合よりも大きかった(オッズ比0.47、95%CI 0.40-0.56 vs. 0.85、95%CI 0.79-0.91、サブグループの差のP<0.001)。 ...