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低用量コルヒチンで慢性冠疾患患者の心血管リスク低下

2020年9月11日  New England Journal of Medicine

慢性冠疾患患者5522例を対象に、低用量コルヒチン(0.5mg/日)投与による心血管リスク低下作用を無作為化二重盲検試験で検討(LoDoCo2試験)。追跡期間中央値は28.6カ月間だった。 その結果、主要評価項目(心血管死、心筋梗塞、虚血性脳卒中、虚血が原因の冠動脈血行再建の複合)の発生率は、コルヒチン群6.8%、プラセボ群9.6%(100人年当たりの発生数2.5 vs. 3.6、ハザード比0.69、95%CI 0.57-0.83、P<0.001)、重要な副次的評価項目(心血管死、心筋梗塞、虚血性脳卒中の複合)の発生率は、4.2%、5.7%だった(同1.5 vs. 2.1、0.72、0.57-0.92、P=0.007)。非心血管死は、コルヒチン群の方がプラセボ群より高かった(同0.7 vs. 0.5、1.51、0.99-2.31)。 ...