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新規診断T-ALLにABFM療法+ネララビンでDFS改善

2020年9月11日  専門誌ピックアップ

新たにT細胞性急性リンパ性白血病(T-ALL)の診断を受けた患者1562例(1-31歳)を対象に、増強ベルリン-フランクフルト-ミュンスター(ABFM)化学療法へのネララビンの上乗せ効果を第III相無作為化臨床試験で検討(Children’s Oncology Group AALL0434試験)。ABFM療法を実施する被験者全例をメソトレキセート(MTX)用量漸増+pegaspargase併用(C-MTX)群と高用量MTX+ロイコボリン救援療法(HDMTX)群に無作為化し、さらにリスクに応じてネララビン投与群と非投与群に分けて4群とした。 5年無病生存率(DFS)はネララビン投与群で88.2%±2.4%、非投与群で82.1%±2.7(P=0.029)だった。4群比較ではDFSに有意差があり(P=0.01)、MTXとネララビンへの無作為化間に相互作用はなかった(P=0.41)。最も治療成績が良好だったC-MTX+ネララビン群の5年DFSは91%だった。ネララビン投与群は非投与群に比べ、CNS単独および合併再発が有意に少なかった(それぞれ1.3%±0.63%、6.9%±1.4%、P=0....