1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊娠中ビタミンD補給で児の喘息・喘鳴リスク減

妊娠中ビタミンD補給で児の喘息・喘鳴リスク減

2020年9月12日  専門誌ピックアップ

産児の喘息リスクが高い、喘息を有する妊婦へのビタミンD補給の効果を検討したVDAART試験の前向きに収集したデータを基に、出生前早期および後期のビタミンD投与と母親の喘息が産児の喘息または反復性喘鳴に与える影響をコホート研究で検討した(母子ペア806組)。 出生前早期および後期にビタミンDが不足した妊婦に比べ、早期または後期いずれかでビタミンD充足、または早期・後期ともにビタミンD充足の妊婦では、産児が3歳までに喘息および反復性喘鳴を発症するリスクがより低かった(調整オッズ比:0.56、95%CI 0.31-1.00、0.36、0.15-0.81、傾向のP=0.008)。この保護作用の傾向は、3歳から6歳までの喘息および反復性喘鳴の活動性喘息への進行にもみられた(傾向のP=0.04)。 ...