抗凝固薬不要のTAVI患者はアスピリン単独が転帰良好

長期抗凝固療法の適応病態がない経カテーテル大動脈弁置換術（TAVI）施行患者665例を対象に、アスピリン単独とアスピリン＋クロピドグレル併用による出血および血栓塞栓症イベント予防効果を無作為化比較試験で比較（POPular TAVI試験）。被験薬を3カ月間投与した。 その結果、主要評価項目に規定した12カ月時の出血イベント発生率はアスピリン単独群15.1％、クロピドグレル併用群26.6％（リスク比0.57、95％CI 0.42-0.77、P＝0.001）、非手術関連の出血発生率は15.1％、24.9％だった（同0.61、0.44-0.83、P＝0.005）。心血管死、非手術関連出血、脳卒中または心筋梗塞の発生率はアスピリン単独群23.0％、クロピドグレル併用群31.1％（差－8.2％ポイント、非劣性の95％CI －14.9-－1.5、P＜0.001、リスク比0.74、優越性の95％CI 0.57-0.95、P＝0.04）、心血管死、虚血性脳卒中または心筋梗塞の発生率は9.7％、9.9％だった（差－0.2％ポイント、非劣性の95％CI －4.7-4.3、P＝0.004、差0.98、優越...