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非心臓手術後AF発症で後の虚血性脳卒中やTIAリスク上昇

2020年9月13日  Journal of the American Medical Association

非心臓手術を施行した904例を対象に、術後の心房細動(AF)発症が後の虚血性脳卒中や一過性脳虚血発作(TIA)のリスクに及ぼす影響を検討。術後30日以内にAFを発症した患者452例(術後AF群)と年齢、性別、手術年などでマッチさせた術後にAFがなかった患者452例(非AF群)を比較した。マッチングした452例の年齢中央値は75歳、51.8%が男性だった。 その結果、術後AF群のCHA2DS2-VAScスコアは非AF群よりも有意に高かった(中央値4 vs. 3、P<0.001)。中央値5.4年の追跡期間中、虚血性脳卒中やTIAが71件、後に確認されたAFエピソードが266件、死亡が571件(そのうち心血管関連死が172件)発生した。 術後AF群は、非AF群よりも虚血性脳卒中やTIAのリスクが有意に高かった(ハザード比2.69、95%CI 1.35-5.37)。術後AF群はこのほか、後のAF発症リスク(同ハザード比7.94、4.85-12.98)、全死因死亡(同ハザード比1.66、1.32-2.09)も有意に高かった。心血管死のリスクには、術後AFの有無で有意差は認められなかった。 ...