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COVID-19診療で研修医の燃え尽き増加

2020年9月12日  専門誌ピックアップ

米国で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行下に大学病院で診療に携わる研修医を対象にオンライン調査を実施し、COVID-19患者への曝露によるうつ病、不安、ストレス、燃え尽き症候群、職能達成感への影響を検討。研修医393人から回答を得た。 その結果、COVID-19患者曝露群で非曝露群に比べストレス(29.4% vs. 18.9%)および燃え尽き症候群(46.3% vs. 33.7%)の有病率が高かった。曝露群は中等度ないし極強度の育児ストレスを感じており、仕事と家庭生活のバランスも低かった。多変量モデルでは、曝露群でストレスが有意に強く(10.96、95%CI 9.65-12.46 vs. 8.44、7.3-9.76、P=0.043)、燃え尽き症候群になりやすいことが示された(1.31、1.21-1.41 vs. 1.07、0.96-1.19、P=0.002)。女性研修医はストレスを受けやすく(P=0.043)、未婚の研修医でうつ病発生率が高く(P=0.009)、不安発生率もやや高かった(P=0.051)。 ...