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心原性ショックを伴うAMIは多枝病変PCIで転帰不良

2020年9月15日  JAMA Internal Medicine

米国で2009-18年に心原性ショックを伴う急性心筋梗塞(AMI)に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)を施行した多枝冠動脈疾患患者6万4301例を対象に、多枝病変に対するPCIと責任病変のみへのPCIの施行状況および転帰をコホート研究で検討した。 その結果、多枝病変に対するPCI施行率は34.9%で、ST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者4万8943例の下位集団では31.5%だった。調査期間中に1年当たり多枝病変に対するPCI施行率はAMIで6.7%、STEMIで5.8%増加した。多枝病変に対するPCIで院内合併症の調整リスク(オッズ比1.18、95%CI 1.14-1.23)およびSTEMI患者の院内死亡率(同1.11、1.06-1.16)が増加した。STEMIへの多枝病変に対するPCI施行率が高い病院の患者は、リスク調整後院内死亡率が高かった(多枝PCI施行率の最低四分位群に対する最高四分位群の病院のオッズ比1.10、95%CI 1.02-1.19)。 ...