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胸部X線から肺がん高リスク者を自動検出

2020年9月15日  Annals of Internal Medicine

米国PLCOがん検診試験4万1856例の入手可能なデータ(胸部X線画像、年齢、性別、現在喫煙の有無)を用いて、長期的な肺がんリスクを予測する畳み込みニューラルネットワーク(CXR-LC)モデルを作成。PLCO試験の追加喫煙者データ(5615例、12年間追跡)と全米肺検診試験(NLST)の重度喫煙者データ(5493例、6年間追跡)を用いて妥当性を検証した。 PLCOデータの検証で、CXR-LCモデルは、メディケア&メディケイドサービスセンター(CMS)の肺がんCT検診の適格基準よりも肺がん予測能が優れていた[受信者動作特性曲線(AUC) 0.755 vs. 0.634、P<0.001]。同規模の検診集団と比較した場合、CXR-LCモデルの方がCMS適格基準よりも感度が高く(74.9% vs. 63.8%、P=0.012)、肺がん発生の見逃しが30.7%低下した。CXR-LCモデルの精度は、最新式リスクスコアのPLCO M2012とPLCOデータ(CXR-LCのAUC0.755 vs. PLCO M2012のAUC 0.751)、NLSTデータ(0.659 vs. 0.650)で同等だっ...