地域在住の高齢者630例を対象に、切迫性尿失禁を伴う過活動膀胱(OAB-wet)と切迫性尿失禁がない過活動膀胱(OAB-dry)の転倒リスクに対する影響を前向きコホート研究で評価し、転倒予測因子としての重要性について樹形モデルで調査した(須賀川研究の1年間の追跡調査)。 解析対象577例のベースラインのOAB-dryとOAB-wetの有病率は、それぞれ15%と14%だった。多変量ロジスティック回帰解析では、OAB-dry、OAB-wetともに高い確率で過去の転倒に関連した(過活動膀胱がない高齢者に対する調整オッズ比、それぞれ2.03、2.21)。転倒の既往のない363例では、追跡調査中の転倒発生に対するOAB-dryとOAB-wetの調整オッズ比は、それぞれ2.74、1.35だった。全例に対する樹形アプローチでは、過活動膀胱は転倒の既往のない成人の重要な転倒の予測因子であり、精度は83.6%、AUCは81.8%だった。 ...
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