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外傷性脳損傷への院外トラネキサム酸投与は有意差示せず

2020年9月16日  Journal of the American Medical Association

米国とカナダで、中等度ないし重度の外傷性脳損傷(TBI)患者966例を対象に、受傷から2時間以内のトラネキサム酸投与による神経学的転帰の改善効果を多施設共同二重盲検無作為化試験で検討。主要評価項目は、6カ月時の良好な神経学的機能[拡張グラスゴー転帰尺度レベル4超(中等度の身体障害または良好な回復)]とした。 819例を主要転帰の解析対象とした。主要評価項目は、トラネキサム酸群の65%、プラセボ群の62%に発生した(差3.5%、便益の片側90%信頼限界-0.9%、P=0.16、害の片側97.5%信頼限界10.2%、P=0.84)。副次的評価項目のうち、28日時の死亡率は14%、17%(差-2.9%、P=0.26)、6カ月時のDisability Rating Scaleスコアは6.8、7.6(同-0.9、P=0.29)、頭蓋内出血の進行率は16%、20%(同-5.4%、P=0.16)だったが、いずれも統計学的な有意差はなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認くださ...