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胸腺がんの転移部位が生存転帰に影響

2020年9月16日  専門誌ピックアップ

日本のNEJ023データベースに登録された転移性(ステージIVAまたはIVB)または再発性の胸腺がん患者を対象に、予後予測因子を特定。患者279例のうち66.7%が扁平上皮がんで、転移発生率は漿膜53.0%、肺26.5%、リンパ節21.9%、骨19.7%、肝臓15.8%だった。 その結果、追跡期間中央値21.5カ月での全生存期間中央値は30.7カ月だった。転移部位数が3カ所超の患者、転移部位が1カ所の患者では骨転移患者が生存転帰が最も不良だった。このほか、低アルブミン血症患者の生存転帰が不良だった。 白金製剤+アントラサイクリン系薬を含む化学療法群と白金製剤+非アントラサイクリン系薬を含む化学療法群で有意差はなかった。多変量解析で、骨転移、肝転移および低アルブミン血症が予後予測因子として特定された(P=0.0005、0.047、0.0021)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...