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ASD児の外向・内向症状に認知的非柔軟性が関与

2020年9月17日  専門誌ピックアップ

自閉症スペクトラム障害(ASD)の内向症状(不安や気分の落ち込み)および外向症状(攻撃的行動や感情の爆発、苛立ち)に寄与する認知的因子を認知的非柔軟性(cognitive inflexibility)、不確実性への不耐性、失感情症と仮定。5-18歳のASD患者95例の親や介護者を対象にASDの症状、内向的および外交的問題と併せてこの3因子を評価するアンケート調査を実施し、内向症状と外向症状の根底にある認知機構を構造方程式モデリングで検討した。 その結果、認知的非柔軟性は外向症状に至る過程に直接的な役割を果たし、内向症状に至る過程には不確実性への不耐性を介した間接的な役割を果たした。失感情症と内向症状および外向的症状との関連性は認知的非柔軟性よりも弱く、失感情症は不確実性への不耐性を介してのみ内向症状を予測した。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...