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筋層浸潤性膀胱がんのdose dense MVAC療法、CG療法より局所制御率良好

2020年9月17日  European Urology

非転移性筋層浸潤性膀胱がん(MIBC)患者を対象に、周術期化学療法としてのdose-dense スケジュールのメトトレキサート+ビンブラスチン+ドキソルビシン+シスプラチン(dd-MVAC)療法とゲムシタビン+シスプラチン(GC)療法の毒性および病理学的奏効を無作為化第III相試験で比較(GETUG/AFU V05 VESPER試験)。28施設で計500例を2週間ごとの6サイクルのdd-MVAC療法と3週間ごとの4サイクルのGC療法に割り付けた。 その結果、術前補助化学療法では、病理学的完全奏効(ypT0pN0)はdd-MVAC群42%、GC群36%(P=0.2)で、臓器限局性(ypT3pN0未満)は77%、63%(P=0.001)だった。術後補助化学療法では、有害事象共通用語規準(CTCAE)で判定したグレード3以上の毒性のほとんどは血液毒性によるもので、dd-MVAC群の52%、GC群の55%に報告された。グレード3以上の胃腸障害および無力症は、dd-MVAC群の方が高頻度に観察された(それぞれP=0.003、P<0.001)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集し...