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重症COVID-19にデキサメタゾンで人工呼吸器離脱期間増加

2020年9月16日  Journal of the American Medical Association

ブラジルで急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を来した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者299例(平均年齢61歳、37%が女性)を対象に、標準治療と併用したデキサメタゾン静脈内投与による人工呼吸器の使用日数抑制効果を多施設共同無作為化非盲検試験で検討。試験は、予定の症例数350例に達する前に早期中止となった。 その結果、主要評価項目に規定した28日間の入院中に人工呼吸器を使用しなかった日数は、デキサメタゾン群が平均6.6日、標準治療単独群は4.0日だった(差2.26、95%CI 0.2-4.38、P=0.04)。副次項目に規定した7日目の多臓器不全(SOFA)スコア平均値(範囲0-24点、スコアが高いほど臓器機能障害が重度)は、デキサメタゾン群6.1点、標準治療群7.5点だった(差-1.16、95%CI -1.94--0.38、P=0.004)。その他の副次評価項目(全死亡率や臨床状態など)には有意差はなかった。デキサメタゾン群の21.9%、標準治療群の29.1%に2次感染が認められ、31.1%と28.3%が血糖制御のためインスリンを要した。このほか、それぞれ3.3%と6.1...