COVID-19ワクチン候補NVX-CoV2373、P1/2で免疫反応確認

新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）のスパイク糖タンパク質とMatrix-M1アジュバントから成るワクチンNVX-CoV2373の安全性および免疫原性を第I/II相試験で検討。健康成人131例をNVX-CoV2373 5μg＋アジュバント群、NVX-CoV2373 25μg＋アジュバント群、NVX-CoV2373単独群、プラセボ群に割り付け、21日間隔で2回筋肉内に投与し、35日時に主要解析を実施した。 その結果、大多数の被験者で反応原性はなしまたは軽度で、持続期間は平均2日以下と短かった。有害事象は被験者の大半で軽度で、重篤なものはなかった。アジュバント追加で免疫応答が強まり、抗原用量が減り、Tヘルパー1（Th1）細胞応答が誘発された。2回のNVX-CoV2373 5μg＋アジュバント接種で誘発された幾何平均抗スパイクタンパクIgG応答は6万3160 ELISA単位、野生型ウイルスの中和反応は3906 ELISA単位となり、いずれも新型コロナウイルス感染症（COVID-19）患者から採取した回復期血清（それぞれ8344 ELISA単位、983 ELISA単位）よりも高かった。...