重症COVID-19にヒドロコルチゾンは無効

フランスで、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による急性呼吸不全のためICUに入室した重症患者に用いるヒドロコルチゾンの効果を多施設共同無作為化二重盲検逐次試験で検討。主要評価項目は、21日目の治療無効（死亡または人工呼吸、高流量酸素療法いずれかの継続と定義）とした。 当初290例を登録する予定だったが、149例（平均年齢62.2歳、30.2％が女性、81.2％が人工呼吸管理）を登録した後、効果安全性評価委員会の勧告で早期中止となった。140例（99.3％）が試験を終了し、主要転帰に規定した治療無効は69件で、ヒドロコルチゾン群11例、プラセボ群20例が死亡した。気管挿管の必要性や2次感染率など事前に設定した複合副次評価項目はいずれも有意差が示されなかった。試験治療に伴う重篤な有害事象はなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 （全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。） 記事へのコメント投稿はこちら ...