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COVID-19、ヒドロコルチゾンの効果は結論出ず

2020年9月19日  Journal of the American Medical Association

8カ国121施設で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症成人患者403例(平均年齢60歳、女性29%)を対象に、ヒドロコルチゾンによる転帰改善効果をアダプティブプラットフォーム試験で検討。ヒドロコルチゾン固定用量の7日間静脈内投与群(143例)、同薬ショック時投与群(152例)、非投与群(108例)の3群で21日間の呼吸器系または心血管系臓器補助不要日数を比較した。 その結果、臓器補助なし日数の中央値は、固定用量群0日、ショック時投与群0日、非投与群0日だった(死亡率それぞれ30%、26%、33%)。生存者の臓器補助不要日数の中央値は11.5日、9.5日、6日)。ヒドロコルチゾンなし群と比較した調整オッズ比中央値と優越性のベイズ確率は、固定用量群がそれぞれ1.43と93%、ショック時投与群は1.22と80%だった。重篤な有害事象は、固定用量群3%、ショック時投与群3%、非投与群1%に報告された。試験は早期中止となり、いずれの治療群も事前に規定した統計学的優越性の基準に該当しなかったため、最終的な結論は得られなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集してい...