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多発性骨髄腫の導入療法、カルフィルゾミブ3剤併用 vs. 標準療法

2020年9月20日  The Lancet Oncology

米国で新たに診断を受けた18歳以上の多発性骨髄腫患者1087例を対象に、カルフィルゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン(KRd)とボルテゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾン(VRd、標準療法)の導入療法を第III相非盲検無作為化試験で比較(ENDURANCE試験)。36週間のKRdまたはVRdの導入療法終了後、レナリドミドによる無期限の維持療法と2年間の維持療法に割り付けた。 intention-to-treat解析の結果、導入療法での無増悪生存期間(PFS)中央値はKRd群34.6カ月、VRd群34.4カ月(ハザード比1.04、95%CI 0.83-1.31、P=0.74)、維持療法の全生存期間中央値は両群とも未到達だった。試験治療下で発現した特に頻度の高いグレード3-4の非血液学的有害事象は、疲労(VRd群6% vs. KRd群6%)、高血糖(4% vs. 6%)、下痢(5% vs. 3%)、末梢神経障害(8% vs. 1%未満)、呼吸困難(2% vs. 7%)、血栓塞栓イベント(2% vs. 5%)だった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが...