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患者中心の研修医カンファで働く意欲が向上

2020年9月21日  専門誌ピックアップ

米単施設の一般外科研修医を対象に、患者の視点を組み入れた研修医カンファレンス(Patient-Centric Resident Conferences:PCRC)の効果を前向きコホート研究で検討。PCRCでは講義を短縮し、手術を受けた患者との話し合いに時間を取った。 5回の標準的カンファレンスと7回のPCRC後、研修医81人が調査に回答した。研修医は、いずれのカンファレンス参加後も、手術に関する患者カウンセリングおよび同意取得に対する自信が高まったと回答した(いずれもP<0.0001)。病態生理学および手術処置に関する教育効果は標準的カンファレンスの方が高く(P=0.008、0.013)、手術合併症の教育効果はPCRCの方が高かった(P=0.006)。研修医の回答から、PCRCは標準的カンファレンスよりも外科医としてのキャリアの大きな支えになることが示唆された(P=0.013)。「患者の視点」、「外科医への影響」、「手術の心理効果」などがPCRCで頻繁に取り上げるテーマだったが、標準的カンファレンスではほとんど扱われていなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集して...