1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 抗コリン薬のMCIリスク、APOE ε4遺伝子保有者で大きい

抗コリン薬のMCIリスク、APOE ε4遺伝子保有者で大きい

2020年9月22日  専門誌ピックアップ

認知機能が正常な高齢者688人(平均年齢73.5歳、49.6%が女性)を対象に、抗コリン薬の認知機能への影響とAPOE ε4遺伝子型と髄液(CSF)バイオマーカーとの相互作用を検討。Cox回帰で10年間の軽度認知機能障害(MCI)への進行リスク、線形混合効果モデルで抗コリン薬による記憶力、実行機能、言語機能の3年間の低下度を評価した。 その結果、抗コリン薬使用によって軽度認知機能障害(MCI)の進行リスクが上昇することが分かった(ハザード比1.42、P=0.02)。APOE ε4遺伝子保有者が抗コリン薬を服用していると、APOE ε4遺伝子非保有者の抗コリン薬非使用と比べて、MCI発症リスクが2倍以上高くなった(同2.47、P<0.001)。脳脊髄液中のリン酸化タウ蛋白およびアミロイドß陽性(p-tau/Aß+)の抗コリン薬使用は、いずれも陰性(p-tau/Aß-)の抗コリン薬非使用と比べ、リスクは4倍以上高かった(同4.25、P<0.001)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フ...