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アルコール使用障害の脳機能障害に禁酒日数が関連

2020年9月23日  American Journal of Psychiatry

アルコール使用障害(AUD)による神経適応に禁酒がもたらす作用を検討すべく、2件の試験を実施。試験1では、AUD患者44例と健常対照者43例を対象に、機能的MRI(fMRI)を用いて慢性アルコール乱用による脳機能障害を特定した。試験2では、治療を開始するAUD患者69例を対象に、治療開始時のfMRI応答が禁酒日数の影響を受けるかどうか、治療早期の大量飲酒を予測するかを検討した。 対照者と比較すると、AUD患者は中立的画像に対して腹内側前頭前皮質(vmPFC)で有意な反応の上昇が見られたが、不快な(ストレス)画像およびアルコール渇望のきっかけになるもの(alcohol cue)に対しては、中立的画像に対する反応と比べ、vmPFCおよび腹側線条体での反応が有意に低下した。試験2では、この特定の前頭前野-腹側線条体(prefrontal-ventral striatal)機能障害に禁酒日数の減少との関連が見られ、続く2週間の治療期間中の大量飲酒日数が予測できた。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳し...