新開発COVID-19死亡率予測ツールの識別能良好

国際重症急性呼吸器・新興感染症コンソーシアム（ISARIC）が新型コロナウイルス感染症（COVID-19）入院患者の死亡率を予測する新たな実用的リスクスコア（ISARIC-4C）を開発。英国内イングランド、スコットランド、ウェールズ地域病院260施設の成人入院患者5万7824例（派生データセット3万5463例、検証データセット2万2361例）を対象とした前向き観察コホート研究で院内死亡率の識別能を検証した。 その結果、死亡率は派生データセット32.2％、検証データセット30.1％で、死亡率に高い識別能（派生コホート：AUC 0.79、95％信頼区間0.78-0.79、検証コホート：同0.77、0.76-0.77）を示し、較正も優れていた（検証コホートのcalibration-in-the-large=0、calibration-slope=1.0）。最終的な4C死亡スコア（スコア0-21）には、病院の初期評価ですぐに得られる8項目を含めた（年齢、性別、併存疾患数、呼吸数、酸素飽和度、意識レベル、尿素値、C反応性蛋白質）。スコア15点以上の患者（4158例、19％）は死亡率62％（陽性...