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全身性強皮症、トシリズマブに肺機能保護作用

2020年9月25日  専門誌ピックアップ

全身性強皮症に伴う間質性肺疾患(SSc-ILD)患者210例を対象に、抗IL-6受容体抗体トシリズマブの安全性と有効性を多施設共同無作為化二重盲検プラセボ比較第III相試験で評価した。 intention-to-treat集団で、主要評価項目に規定した48週時の修正Rodnan皮膚スコア(mRSS)の最小二乗平均(LSM)変化は、トシリズマブ群-6.14、プラセボ群-4.41だった(調整後の差-1.73、95%CI -3.78-0.32、P=0.10)。第48週の%努力性肺活量予測値の変化量分布の推移は、トシリズマブ群で優勢で(van Elteren nominal P=0.002)、LSMの差は4.2だった(van Elteren nominal P=0.0002)。治療失敗までの期間もトシリズマブ群で優勢だった(ハザード比0.63、95%CI 0.37-1.06)。重篤な有害事象はトシリズマブ群13例、プラセボ群18例に発現し、感染症と心イベントが多かった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります...