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心停止中に搬送された患者は生存率が低い

2020年9月25日  専門誌ピックアップ

院外心停止に至った非外傷性成人患者を対象に、心停止中の搬送と現場での蘇生処置継続による退院までの生存率をコホート研究で比較。Resuscitation Outcomes Consortium (ROC) Cardiac Epidemiologic Registryから連続症例を前向きに収集した。 コホート全体は4万3969例(年齢中央値67歳、37%が女性)。心停止の86%が公的な場所以外で発生し、49%がバイスタンダーや救急隊(EMS)によって目撃され、22%が電気ショック適応の初期心調律があり、97%が院外二次救命処置による治療を受け、26%が心停止中搬送を受けた。 退院までの生存率は、心停止中搬送群3.8%、現場での蘇生処置継続群12.6%だった。傾向スコアでマッチさせた2万7705例の退院までの生存率は、心停止中搬送群4.0%、現場での蘇生処置継続群8.5%だった(リスク差4.6%、95%CI 4.0-5.1%)。初期心調律の電気ショック適応、EMSによる心停止目撃の有無で分けた下位集団ではいずれも、心停止中の搬送で退院までの生存率が有意に低かった。 この記事に対する読者の皆...