膝OAの疼痛がウコンエキスで緩和

超音波検査で滑膜炎による滲出液を認める症候性変形性膝関節症（膝OA）患者70例を対象に、膝の症状と滲出液の軽減に対するウコン（curcuma longa）エキスの有効性を単施設無作為化二重盲検プラセボ対照第III相試験で検討した。 その結果、プラセボ群と比べると、ウコンエキス群で視覚的アナログ尺度（VAS）が－9.1mm（95％CI －17.8-－0.4、P＝0.039）改善したが、滲出液量に変化はなかった（3.2mL、95％CI －0.3-6.8）。このほか、ウコンエキス群ではWestern Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index（WOMAC）の疼痛スコアも改善した（－47.2mm、95％CI－81.2-－13.2、P＝0.006）が、外側大腿骨軟骨のT2緩和時間は改善が見られなかった（－0.4ms、95％CI－1.1-0.3）。ウコンエキス群とプラセボ群の有害事象発現率は同等（39％ vs. 53％、P＝0.16）で、ウコンエキス群の2件、プラセボ群の5件が投与関連のものと考えられた。 この記事に対する読者の皆...