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小児急性リンパ性白血病の再発にGATA3遺伝子変異が関連

2020年9月27日  専門誌ピックアップ

Children’s Oncology Group(COG)AALL0232試験に参加したB細胞性急性リンパ性白血病(B-ALL)小児患者2597例を対象に、ゲノムワイド関連研究(GWAS)を実施。寛解導入療法後の微小残存病変(MRD)の有無に関連を示す遺伝子変異を探索した。 一塩基多型86万3370個を解析した探索的GWASの結果、MRDとゲノムワイド有意な関連を示すGATA3遺伝子座のrs3824662を同定し(オッズ比1.58、95%CI 1.35-1.84、P=1.15×10-8)、COG P9905/6 ALL試験に参加した患者491例の検証コホートでもこの関連が再現された(P=0.003)。rs3824662リスクアレルは年齢、白血球数、白血病DNA指数で調整後のALL再発を独立して予測し(探索コホートのP=0.04、検証コホートのP=0.007)、MRD陰性患者に限定した解析でも予後予測能を維持した(探索コホートのP=0.04、検証コホートのP=0.03)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答...