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進行乳がん、ctDNAによる治療選択の妥当性を確認

2020年9月27日  The Lancet Oncology

進行乳がん患者1051例を対象に、血中循環腫瘍DNA(ctDNA)検査を基にした治療選択の妥当性を第IIa相プラットフォーム試験で検討(plasmaMATCH試験)。ctDNA検査で同定した遺伝子変異により4つのコホートに分類し、変異に対応する治療を実施した――▽コホートA=ESR1変異例、フルベストラント投与、▽コホートB=HER2変異例、neratinib投与、エストロゲン受容体(ER)陽性ならフルベストラント追加、▽コホートC=ER陽性のAKT1変異例、capivasertib+フルベストラント投与、▽コホートD:ER陰性のAKT1変異例またはPTEN変異例、capivasertib投与。 追跡期間中央値14.4カ月で、客観的奏効率はコホートBで25%(20例中5例)、コホートCで22%(18例中4例)となり、各コホートで設定した目標奏効率に到達した。コホートAでは8%(74例中6例)、Dでは11%(19例中2例)で、目標値奏効率に到達しなかった。重篤な有害事象は11例で17件が認められ、呼吸困難による治療関連死が1件(コホートC)発生した。 この記事に対する読者の皆さんからの...