米大規模病院の入院患者、COVID-19院内感染はまれ

米ボストンの大規模学術総合医療センターに2020年3月7日から5月30日の間に入院した患者全例（9149例、平均年齢46.1歳、年齢中央値51歳、女性57.3％）を対象に、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）院内感染率を後ろ向きコホート研究で評価した SARSコロナウイルス2（SARS-CoV-2）検査を実施した7394例中697例にCOVID-19罹患が確認され、関連治療に延べ8656日間を要した。このうち、入院3日目以降に初めて陽性反応を示したのは12例（1.7％）だった（中央値4日間）。院内感染と判断したのは1例のみで、配偶者が感染経路として疑われた。この配偶者のCOVID-19無症状感染が明らかになり、病院が面会制限やマスク装着など厳格な予防対策を実施する前に毎日面会に来ていた。6月17日までに退院した非COVID-19入院患者8370例のうち、退院14日間以内に陽性反応を示したのは11例（0.1％）だった（診断までの期間中央値6日）。院内感染の可能性が高いと判断されたのは1例のみだが、曝露については不明だった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集してい...