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食品包装の「Nutri-Score」表示は死亡率抑制に有用

2020年9月29日  British Medical Journal

欧州10カ国23施設が参加するEPIC(欧州のがんと栄養に関する前向き調査)コホートの成人52万1324例を対象に、食品の包装前面に表示する「栄養スコア(Nutri-Score)」と死亡率との関連を検討。Nutri-Scoreは食品の栄養価を5段階で等級付けしたもので、スコア算出に英国食品基準庁の栄養分析システム(FSAm-NPS)が用いられている。 各食品100g当たりのエネルギー、主要栄養素、ナトリウム、果物、野菜、豆類、ナッツ類の含有量からFSAm-NPSスコアを算出し、各参加者が摂取した全食品のFSAm-NPSスコアのエネルギー加重平均をFSAm-NPS栄養指標とした(スコアが高いほど食事全体の栄養の質が低いことを示す)。 その結果、FSAm-NPS栄養指標の最低五分位群と比較すると、最高五分位群は、全死因死亡のリスクが高く(外的要因以外による死亡5万3112件、ハザード比1.07、95%CI 1.03-1.10、傾向のP<0.001)、がん死亡のリスクが高かった(1.08、1.03-1.13、傾向のP<0.001)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集していま...