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EGFR変異陽性NSCLCの術後補助療法、オシメルチニブでDFS改善

2020年9月30日  New England Journal of Medicine

上皮成長因子受容体(EGFR)変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)を完全切除した患者682例を対象に、術後補助療法に用いるオシメルチニブの有効性と安全性を第III相二重盲検試験で検討。患者をオシメルチニブ(1日1回80mg、339例)とプラセボ(343例)に1対1の割合で無作為に割り付け、3年間投与した(ADAURA試験)。 その結果、主表評価項目としたII-IIIA期の患者の24カ月時無病生存率(DFS)は、オシメルチニブ群90%、プラセボ群44%だった(再発または死亡のハザード比0.17、P<0.001)。被験者全体(IB-IIIA期)の24カ月時のDFSは、オシメルチニブ群89%、プラセボ群52%だった(再発または死亡のハザード比0.20、P<0.001)。オシメルチニブ群の98%、プラセボ群の85%が24カ月時点で生存し中枢神経系疾患がなかった(再発または死亡のハザード比0.18、95%CI 0.10-0.33)。全生存期間のデータは不完全で、29例が死亡した(オシメルチニブ群9例、プラセボ群20例)。新たな安全性の懸念はなかった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメント...