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転移性去勢抵抗性前立腺がん、オラパリブでOS改善

2020年9月30日  New England Journal of Medicine

転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に用いるオラパリブの有効性を検討した第III相非盲検試験「PROfound」の最終解析結果を報告。この試験は、相同組換え修復遺伝子に変異があり、次世代ホルモン剤による前治療中に病勢進行を来した転移性去勢抵抗性前立腺がん患者387例を対象に、オラパリブの有効性をエンザルタミドまたはアビラテロンと比較したもの。 その結果、コホートA(BRCA1、BRCA2、ATMのいずれかに変異あり)の全生存期間(OS)中央値は、オラパリブ群19.1カ月、対照群14.7カ月だった(死亡のハザード比0.69、95%CI 0.50-0.97、P=0.02)。コホートB(コホートA以外の規定の12遺伝子に変異あり)のOS中央値は、オラパリブ群14.1カ月、対照群11.5カ月だった。全体(コホートA+B)のOS中央値はオラパリブ群17.3カ月、対照群14.0カ月だった。対照群131例中86例(66%)がオラパリブ投与群にクロスオーバーした(コホートAの67%)。クロスオーバーを調整した感度分析では、死亡のハザード比はコホートAで0.42(95%CI:0.19-0.91)、...