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アテゾリズマブ併用でトリプルネガティブ乳がんのpCR改善

2020年10月1日  Lancet

治療歴のない早期トリプルネガティブ乳がん(TNBC)患者333例(18歳以上)を対象に、術前化学療法(nab-パクリタキセル+アントラサイクリン系)と併用するアテゾリズマブの有効性と安全性を第III相多国籍多施設無作為化二重盲検試験で検討(IMpassion031試験)。被験者をアテゾリズマブ+化学療法群、プラセボ+化学療法群に割り付けた。 データカットオフ時(2020年4月3日)の追跡期間中央値は、アテゾリズマブ群20.6カ月、プラセボ群19.8カ月だった。主要評価項目に規定した病理学的完全奏効率(pCR)は、アテゾリズマブ群58%、プラセボ群41%だった(奏効率の差17%、95%CI 6-27、片側のP=0.0044)。術前補助療法中のグレード3-4の有害事象発現率は両群同等で、治療関連の重篤な有害事象はそれぞれ23%、16%に発現した。各群1例に治療と関連のないグレード5の有害事象が認められた(アテゾリズマブ群は交通事故、プラセボ群は肺炎)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できる...