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尿路上皮がん、アベルマブ維持療法で生存率改善

2020年10月4日  New England Journal of Medicine

一次化学療法で病勢進行がみられなかった切除不能な局所進行または転移性尿路上皮がん患者700例を対象に、ベストサポーティブケア(BSC)と併用するアベルマブ維持療法の生存率改善効果を第III相試験で検証した(JAVELIN Bladder 100試験)。 その結果、1年全生存率(OS)はアベルマブ群71.3%、BSC単独群58.4%だった(全生存期間中央値21.4カ月vs. 14.3カ月、死亡のハザード比0.69、95%CI 0.56-0.86、P=0.001)。PD-L1陽性例の1年OSは79.1%、60.4%だった(同0.56、0.40-0.79、P<0.001)。無増悪生存期間中央値は、全体でアベルマブ群3.7カ月、BSC単独群2.0カ月(病勢進行または死亡のハザード比0.62、0.52-0.75)、PD-L1陽性例で5.7カ月、2.1カ月だった(同0.56、0.43-0.73)。有害事象発現率はアベルマブ群98.0%、BSC単独群群77.7%、グレード3以上の有害事象発現率は47.4%、25.2%だった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表...