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小児急性下痢の低用量亜鉛、WHO推奨用量に非劣性

2020年10月4日  New England Journal of Medicine

インドおよびタンザニアで急性下痢小児患者4500例を対象に、低用量亜鉛と世界保健機関(WHO)推奨量の亜鉛(1日20mg)の効果を無作為化多施設試験で比較(ZTDT試験)。いずれも推奨日数の10-14日間投与した。 その結果、5日超の下痢持続率は20mg群6.5%、10mg群7.7%、5mg群7.2%で、20mg群との差は10mg群1.2%ポイント(98.75%CI上限値3.3)、5mg群0.7%ポイント(同2.8)と、いずれも非劣性マージン4%ポイントを下回った。平均下痢便回数は20mg群10.7回、10mg群10.9回、5mg群10.8回で、20mg群との差は10mg群0.3回(同1.0)、5mg群0.1回(同0.8)と、いずれも非劣性マージン2回を下回った。投与後30分以内の嘔吐リスクは、20mg群よりも10mg群(相対リスク0.81、97.5%CI 0.67-0.96)および5mg群(同0.71、0.59-0.86)の方が有意に低かった。低用量亜鉛群は投与後30分以降の嘔吐回数も低下した。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるもので...