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CD8+ TIL密度で上咽頭・中咽頭がんの治療効果を予測

2020年10月4日  The Laryngoscope

化学放射線療法施行中の上咽頭または中咽頭の扁平上皮がん患者141例[エプスタインバーウイルス(EBV)とp16の有無を問わず]の治療前生検検体を用いて、腫瘍免疫微小環境(TIM)の免疫パラメータと化学放射線療法感受性および予後の関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、ウイルス関連腫瘍にプログラム細胞死リガンド1(PD-L1)発現およびCD8+腫瘍浸潤リンパ球(TIL)密度高値との関連が見られた。CD8+ TIL密度またはPD-L1+腫瘍細胞および免疫細胞数が高値の患者で、局所無再発生存率(LRFS)、無増悪生存率(PFS)、全生存率(OS)が有意に高かった。多変量解析で、CD8+ TIL密度高値はLRFS良好(P=0.005)およびOS良好(P=0.003)の独立した有意な予測因子だったが、PFSの有意な予測因子ではなかった(P=0.077)。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...