産科危機的出血への人工赤血球、動物実験で蘇生効果確認
日本国内で、産科大量出血モデルに用いる赤血球輸血の代替としての人工赤血球(ヘモグロビン小胞体)投与の有効性を検討。子宮筋層内血管の切断によって制御不能な出血に至ったウサギに、5%ヒト血清アルブミン(アルブミン単独群:6匹)、保存洗浄赤血球+血漿(赤血球群:5匹)、人工赤血球+5%ヒト血清アルブミン(人工赤血球群:5匹)を用いた輸液蘇生を実施した。 その結果、人工赤血球群と赤血球群では平均動脈圧50mmHg超およびヘモグロビン(Hb)濃度9g/dL超を維持し、血漿乳酸値の上昇が抑えられていた。アルブミン単独群では平均動脈圧およびHb濃度が低く、血漿乳酸値の顕著な上昇が見られ、出血性ショックを防ぐことができなかった。赤血球群と人工赤血球群は8時間を超えて生存したが、アルブミン単独群はいずれも8時間以内に死亡した。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります。詳しくは投稿フォームをご確認ください。) 記事へのコメント投稿はこちら ...
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