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重症COVID-19、世界のECMO使用後回復率は6割超

2020年10月5日  Lancet

重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の膜型人工肺体外循環(ECMO)使用後の院内死亡率を大規模国際共同コホート研究で調査。体外生命維持機構(ELSO)レジストリを用いて、36カ国213施設で2020年1月16日から5月1日までに急性低酸素性呼吸不全を来しECMOを使用した16歳以上のCOVID-19患者1035例を解析対象とした。 その結果、ECMO開始から90日後の院内死亡の推定累積発生率は37.4%だった。最終転帰が死亡または退院だった患者968例の死亡率は39%だった。ECMO使用に院内死亡率上昇と独立した関連性が認められた(ハザード比1.89、95%CI 1.20-2.97)。COVID-19患者で呼吸器(静脈静脈アクセス)ECMOを実施し、急性呼吸窮迫症候群の診断を受けた患者の推定院内死亡累積発生率は、ECMO開始から90日後で38.0%だった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (こちらから投稿していただくコメントは実名での投稿になり、匿名で投稿できるDoctors Community・カンファレンスとは異なります。また、全てが...