COVID-19入院患者の新リスク予測ツールを開発

ジョンズ・ホプキンズ大学の研究者らが、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）入院患者の新たなリスク予測ツール（COVID-19 Inpatient Risk Calculator：CIRC）を開発。2020年3月4日から4月24日までに米メリーランド州およびワシントンDCの病院5施設に入院したCOVID-19患者832例を対象に、入院時に得られる重症化・死亡予測因子を検討した。患者年齢中央値は64歳、47％が女性、40％が黒人、16％がラテンアメリカ系で、21％が老人ホーム居住者だった。 2020年6月27日までの追跡で131例（16％）が死亡し、そのうち66例（50％）が老人ホーム居住者だった。入院時に軽症ないし中等症だった787例の302（38％）が重症化または死亡した。患者の疾患進行率は、年齢、老人ホーム居住、併存疾患、肥満、呼吸器症状、呼吸速度、発熱、絶対リンパ球数、低アルブミン血症、トロポニン値、C反応性蛋白値および全因子の相互作用により大きく異なっていた。入院時の因子のみを使用したCIRCの曲線下面積は、2日時0.85、4日時0.79、7日時0.79だった。 この記...