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ダパグリフロジン、CKDの腎・心血管転帰を改善

2020年10月6日  New England Journal of Medicine

慢性腎臓病(CKD)に用いるSGLT2阻害薬ダパグリフロジンの効果を第III相無作為化試験で検討(DAPA-CKD試験)。推算糸球体濾過量(eGFR)25-75ml/分/1.73m2体表面積、尿中アルブミン(mg)/クレアチニン(g)比200-5000のCKD患者4304例(2型糖尿病の有無を問わず)をダパグリフロジン(1日1回10mg)群とプラセボ群に無作為に割り付けた。主要評価項目は、eGFRの50%以上の低下の持続、末期腎臓病、腎臓または心血管に起因する死亡の複合とした。 追跡中央値2.4年間で、ダパグリフロジン群の9.2%、プラセボ群の14.5%に主要評価項目が発生した(ハザード比0.61、95%CI 0.51-0.72、P<0.001、治療必要数19)。死亡はそれぞれ4.7%と6.8%に発生した(同0.69、0.53-0.88、P=0.004)。ダパグリフロジンの効果は、2型糖尿病の有無に関係なく同等で、安全性に関するデータも既報を裏付けるものだった。 この記事に対する読者の皆さんからのコメントを募集しています。 (全てが表示されるものではありません。実名での回答になります...